生後3ヶ月を過ぎたころ、市の保健センターから4ヶ月検診の問診票が届きました。
その中で、「声に出して笑いますか?」という項目がありましたが、うちの子は3ヶ月半の時点で、まだ声に出して笑ったことがありません
心配だったので色々と調べたことや、実際に行った4ヶ月検診についてまとめておきます。
なぜ「声に出して笑いますか?」の項目があるのか?
4ヶ月検診の問診票は、赤ちゃんの発達を確認するためのものであり、その項目は「デンバー発達判定法(DENVER II)」が基準になっています。
少し古いですが、三重県医師会「母子保健のしおりの解説書〜4ヶ月、10ヶ月問診項目の改正 お母さんの問診票〜」(平成18年10月)によると、下記のような項目のうち、3項目が不通過であれば、「要観察」となるようです。
- 首はすわっていますか(座った姿勢で子どもを支えたときに、数秒以上頭がぐらつかずにしっかりと支えていられますか)
- あおむけで、動くものを左右の端から端まで目で追いますか
- 見えないところで音を出すと音の方へ顔を向けますか
- あおむけで両手を合わせて遊びますか
- 手はだいたい開いていますか
- ガラガラをもたせるとしばらく持っていますか
- あやすと声を出して笑いますか
- 返事をするように声を出し返すことがありますか
- あおむけから横向きに半分寝返りしようとしますか
DENVERⅡは、4ヶ月前後の乳児の90%ほどが達成できる項目を発達判定の基準にしています。逆にいうと、4ヶ月時点で「声を出して笑う」ことのない赤ちゃんは、全体の10%ほどということになります。
100人いれば10人が当てはまるので、とても珍しいというわけではありません。また、3項目以上で「要観察」となる判定基準なので、「声を出して笑う」だけが不通過でも発達には問題ないという判断になるでしょう。
「声を出して笑いますか」の項目が気になる人でも、その項目だけならとりあえずは安心して良さそうですね!
具体的に声を出して笑うのはいつ?
石川県の公式ホームページが、デンバー発達判定法(DENVER II)の分かりやすい表をまとめてくれています▽
この表によると、「声に出して笑う」ことができるのは、約7週で25%、約9週で50%、約11週で75%、12〜13週で90%の通過率があります。このことから、4ヶ月時点の問診票でも90%の赤ちゃんが通過すると考えられ、取り入れられていると思われます。
ただし、三重県医師会の資料には、「軽度発達障害を乳児健診で見出すことはかなり困難」と書いてあります。10ヶ月検診でも「要観察」、1歳6ヶ月検診でようやく「疑惑」程度のようです。
心配は無用!声を出して笑うのは個人差がある
うちの子ももうすぐ4ヶ月なので、正直に言うと心配な気持ちはあります。
ですが、発達はその子その子のペースがあります。
4ヶ月の時点で声を出して笑わなくてもすぐに問題があるわけではないので、「うちの子はゆっくり目なんだな」と思う程度で、安心して子どもと接してあげることが大切なのかなと思っています。
医師によると、声を出して笑い始めるのには個人差があり、4〜6ヶ月頃まで様子見で問題ないようです。
10ヶ月検診でも同じ項目があるので、4ヶ月の時点では気にしすぎず、ゆっくりと見守ってあげましょう。