ネントレを成功させるには、いくつか気を付けるポイントがあります。
気を付けるポイントやコツを押さえることで、効率よくネントレを進めることができるでしょう。
(元保育士)
ここでは、10週目でネントレを成功させた私たちが、試行錯誤して分かったぐっすり眠る赤ちゃんにするコツ&ポイントを簡単にお伝えします。
ネントレを成功させる11のコツ
ネントレを成功させるコツは下記の通りです。
- リズムをつける(朝日・授乳の時間・散歩の時間)
- 19時以降はブルーライトを見せない
- 寝る前にお風呂に入れる
- 睡眠前にはたっぷりのミルクをあげる
- スリーパーを着せる
- 寝るところを覚えさせる
- 一人で寝かせる(安全を確保する)
- 寝るところは真っ暗にする
- 子どもの泣き方を見極める(本気泣きか寝言なきか)
- 長時間は泣かせない
- おしゃぶりをつける
リズムをつける(朝日・授乳の時間・散歩の時間)
赤ちゃんはルーティンが大好きです。
毎日決まった流れがあると赤ちゃんが安心するので、毎日の流れを決めておくことが、ネントレを成功させるポイントになります。
(元保育士)
ルーティンがないと、赤ちゃんは今何をしたら良いか分からなくなり、混乱と不安でグズってしまいます。
生後1ヶ月のルーティン例 | |
---|---|
6時 | カーテンを開けて陽を浴びる→起床→ミルク→睡眠 |
9時 | ミルク→睡眠 |
12時 | 日光浴→ミルク |
15時 | ミルク→睡眠 |
18時 | 沐浴→ミルク→暗くした部屋で入眠 |
21時 | ミルク→睡眠 |
0時 | ミルク→睡眠 |
3時 | ミルク→睡眠 |
早いうちからルーティンを作っておくと、赤ちゃんがリズムを掴みやすいです。
(元保育士)
太陽の光で朝を知らせるルーティンは毎日必ずしましょう!朝と夜の切り替えを覚えることができます。
生後4ヶ月あたりになると、起きていられる時間が長くなり、日中のルーティンも大事になってきます。
生後4ヶ月のルーティン例 | |
---|---|
6時 | カーテンを開ける→起床→ミルク |
7時〜8時 | 体遊び→メリー |
9時 | 睡眠 |
10時 | 散歩(ベビーカーor抱っこ紐) |
11時 | ミルク |
12時〜14時 | お昼寝 |
15時 | ミルク |
16時 | 絵本・バウンサー |
17時 | 睡眠 |
18時 | ミルク |
19時〜21時 | 睡眠 |
22時 | 沐浴→ミルク→睡眠 |
ネントレ&ルーティンは生後すぐからしていたので、3ヶ月あたりから、日中にぐずることもほとんどなくなりました!
赤ちゃんのリズムを読み取るのと同じぐらい、大人が赤ちゃんにリズムを教えることも大切です。
19時以降はブルーライトを見せない
ブルーライトは脳が覚醒してしまうので、暗くなってからは見せないようにしましょう。
赤ちゃんの目にブルーライトが入らないことで、夜にぐずることが少なくなります。
- テレビ
- スマホ
- パソコン
- シーリングライト
- エアコンや空気清浄機のランプ
(元保育士)
理想はブルーライトゼロの環境。うちの子の場合は、空気清浄機のランプをシールで隠したところ、夜にぐずっていたのがなくなりました。
可能なら、19時あたりからは、部屋を薄暗くして寝かせてあげましょう。
柔らかいオレンジの光はOKです。
寝る前にお風呂に入れる
ネントレを成功させるには、赤ちゃんの長時間睡眠が必須になります。
お風呂後は赤ちゃんが熟睡しやすいので、「お風呂→入眠」の流れがおすすめです。
ルーティン化しておけば、お風呂の時間を変更するだけで、赤ちゃんが寝るタイミングをコントロールすることができます。
(元保育士)
個人的には、ミルクの後にお風呂よりも、お風呂後にミルクの方が赤ちゃんが苦しくなさそうな気がします。
睡眠前にはたっぷりのミルクをあげる
睡眠前のミルクを「ラストミルク」と言います。
このラストミルクをたっぷりあげることで、長時間の睡眠につながります。
混合なら入眠前は粉ミルクにするのがおすすめ。吐き戻さないなら、いつもより10ml多いくらいでもOKです(1日の総量は超えないように調整します)。
完全母乳でも、ラストミルクだけは搾乳機で量をはかってあげると、空腹で起きるリスクが減ります。
このとき、おくるみorスリーパーに包んだ状態で、部屋を暗くして授乳すると、赤ちゃんが熟睡しやすいです。
スリーパーを着せる
スリーパーもおすすめのネントレグッズ。着せるだけでネントレがグッと楽になります。
- 「スリーパーを着る→寝る」というきっかけ作りになる
- 赤ちゃんが寝やすい寝床温度を保てる
- 羽毛布団に比べて窒息のリスクがほとんどない
このようにたくさんのメリットがあり、ネントレには必須と言っても良いほどです。
お昼寝のときも、スリーパーを着せるとぐっすり寝てくれるので、月齢が高くなってからのお昼寝コントロールにも最適です。
寝るところを覚えさせる
寝る場所を覚えることも、ネントレを進めるうえで大事なポイント。
寝るところを決めておくと、「ここに入ったら寝るんだな」と覚えられるので、いつも同じ場所で寝かせましょう。
(元保育士)
寝床に安心できるようになると、再入眠しやすくなったり、朝少し早く起きても、泣かずに自分の手で遊んだりして、落ち着いて過ごしやすくなります。
可能ならベビーベッドがおすすめですが、布団派の人はベッドインベッドでも良いでしょう。
一人で寝かせる(安全を確保する)
赤ちゃんは一人で寝かせた方が、眠りの質が高まります。
一緒の部屋で寝ていると、寝言泣きでも大人が起きてしまいますし、大人が起きた気配で赤ちゃんも覚醒することがあります。
ネントレを優先するなら、親と子どもで寝室を分けた方がベター。ベビーベッド(落下防止)やスリーパー(窒息防止)、ベビーモニター(異変の確認)を使い、安全は確保しておきます。
ただ、赤ちゃんと一緒の部屋で眠る幸せもあります。
(元保育士)
私たちは、夜はお互いにぐっすり眠ることで、ストレスなく日中を過ごし、ご機嫌に遊ぶことを優先しました。それぞれの家庭に合った方法でネントレを進めてみてください。
寝るところは真っ暗にする
経験から言うと、光の刺激は音の刺激と同じくらい、赤ちゃんが起きてしまう大きな原因です。豆電球などもおすすめしません。
ネントレをスムーズに進めるために、赤ちゃんが夜眠る部屋は真っ暗にしましょう。
うちの赤ちゃんは、毎朝3時になぜか必ず起きていました。原因が朝刊を運ぶバイクの光だと気付いて、遮光ロールカーテンにしたところ、その日から3時に起きることはなくなりました。
このように、外からの明かりも厳禁です。シャッターがあればシャッターを閉めて、なければ遮光一級のカーテンを付けて光を遮断することで、赤ちゃんの長時間睡眠を助けます。
赤ちゃんの泣き方を見極める(本気泣きか寝言泣きか)
1ヶ月もすると、赤ちゃんが本気で泣いているのか(ギャン泣き)、呼ぶように泣いているのか(ぐずり)、だんだん分かるようになってきますよね。
ネントレでは、本気で泣いているとき以外、大人はあまり手を出しません。
寝言泣きやグズっているだけで大人が手を出してしまうと、赤ちゃんが自力で機嫌をコントロールするチャンスを逃してしまいます。
しっかりと赤ちゃんの泣き方を見極めることが、ネントレを成功させる大事なコツです。
長時間は泣かせない
どれくらい泣かせるのかは、ネントレの中でも難しい問題です。
もう少しで寝そうなんだけどな、という泣き方で5分ほど泣いたり、大声で1分くらい泣いてからストンと寝ることもあります。
月齢にもよりますが、うちの場合は最大10分を目安にしていました。
長時間泣くと赤ちゃんが疲れてしまうので、その後1日不機嫌になり、ぐずったり睡眠が浅くなったりするなど、デメリットの方が多いです。
クライングコントロールはおすすめしない
ネントレの最終手段にクライングコントロールという方法があります。
夜中に泣いても泣かせっぱなしにする方法ですが、月齢が低い段階ではおすすめしません。
- 長時間睡眠(8時間以上)を何度もしたことがある
- 生後6ヶ月経っている
- 体重6kg以上ある
- 再入眠ができる
- ベビーモニターで常に様子を見られて異変に気付ける
(元保育士)
このような項目を全てクリアできていなければ、赤ちゃんにとって負担なので、行うべきではありません。
普通のネントレをしていけば、6ヶ月になる前に朝まで眠れるようになると思うので、長時間泣かせることはしないようにしましょう。
おしゃぶりをつける
うちの場合、ネントレが成功したのはおしゃぶりのおかげです。
ネントレの順序は、おおよそ次のように進んでいきます。
- 朝と夜のリズムをつける
- 授乳間隔を4時間にする
- セルフねんねを習得する
- 夜中の授乳を抜く
- 8時間起きずに(起きても自力で再入眠して)眠る
- ネントレ成功
(元保育士)
どの段階も大変ですが、夜中の授乳を抜くところが最後の壁。この壁を越えるとネントレ成功は目前です!
おしゃぶりはその時に活躍したアイテムで、赤ちゃんの気を紛らわせたり、ぐずりをなくしてくれたので、ミルクを我慢するという壁をなんとか乗り越えることができました。
育児アイテムも上手に使いながら、赤ちゃんと一緒に頑張ることが、ネントレを成功させるコツだと思います。
コツやポイントを押さえてネントレを成功させよう!
ネントレは赤ちゃんが頑張る以上に、親のサポートが大切です。
赤ちゃんが寝なかったり、泣き出したりする理由の多くは、実は親が配慮したり工夫することで解決できるものばかり。
ここで紹介したコツやポイントも参考にしながら、赤ちゃんと楽しく素敵な生活を送ってください。