生後3ヶ月目(9週〜12週)になると、体重もしっかり増えてきて、ネントレに成功しだす赤ちゃんも出てきます。
(元保育士)
ただ、真夜中のミルクを抜くことになるので、ネントレの中でも特に大変な時期でもあります。
これまでのネントレで、下記の1〜3までは終えていたいところ。
- 朝と夜の区別をつける
- 夜の睡眠前のローテーションを作る
- 4時間間隔の授乳リズムをつける
- セルフねんねを練習する
この1〜3ができていれば、3ヶ月目のステップにうつります。
この記事では、10週目にネントレに成功した私たちが、生後3ヶ月目のネントレスケジュールや、真夜中のミルクを抜くコツを紹介します。

3ヶ月目のネントレスケジュール
3ヶ月目は、セルフねんねができるようになってくると、タイミングを見て夜中のミルクを抜いていきます。
泣くことなく朝まで眠れたらネントレ成功です。
- セルフねんねを習得する
- 夜中のミルクを抜いていく
- 泣くことなく朝まで眠れたらネントレ成功
(元保育士)
ミルクを抜く時間は、6時始まりのサイクルだと午前2時、7時始まりのサイクルだと午前3時にあたります。
ミルク時間 | スケジュール |
---|---|
7時 | カーテンを開ける→起床→ミルク |
11時 | ミルク |
15時 | ミルク |
19時 | 沐浴→ミルク→暗くした部屋で入眠 |
23時 | ミルク |
3時 | ミルク←ここをなくす |
夜中のミルクを抜くと、ラストミルクから朝のミルクまで8時間あくことになります。
この8時間を耐えられるようにしていきます。
ミルクの時間を8時間あけるには、しっかりとした体重が必要です。
- ミルクは160ml×6回=960mlを飲んでいる。
- 体重が5kgを超えている
- 4時間の授乳をしっかり待てる
この3つがそろったタイミングで、夜中のミルクを抜いていきましょう。
5kgを超えていなければ、まずは体重を増やすことを目標にして、ネントレは体重が増えてから行いましょう。
夜中のミルクを抜く方法
ミルクの時間を伸ばしていく
夜中のミルクを抜くのは、赤ちゃんにとってリズムが変わることなので、大きな負担になります。
泣くことが増えることも覚悟しないといけません!
方法自体は簡単です。夜中のミルクの間隔を4時間から5時間、5時間から6時間と、少しずつ伸ばしていくことで、最終的に8時間をめざします。
1日あたり10分〜15分ずつ伸ばすイメージで、ミルクを欲しがってもあやしたりして、少しだけ待たせます。
ミルク間隔 | |
---|---|
1月1日 | 4時間 |
1月2日 | 4時間15分 |
1月3日 | 4時間半 |
1月4日 | 4時間45分 |
1月5日 | 5時間 |
1月6日 | 5時間15分 |
1月7日 | 5時間半 |
・・・・8時間 |
(元保育士)
生後6週くらいで、ミルクの時間を3時間→4時間にしたときと同じことをするイメージです。
3ヶ月目にもなると、赤ちゃんによっては、夜間は5時間眠れるようになってきた子もちらほらいるでしょう。
そんな子も同様に、5時間→5時間半と伸ばしていきます。
もちろんスケジュール通りにはいきません。昨日は5時間待てたのに、今日は3時間で泣いてしまった・・・ということもよくあります!
私たちの赤ちゃんの場合は、朝の4時に泣いて起きる時期が1週間ほど続きました。8時間睡眠にこだわっていた私たちは、「あと3時間なのに・・・」と思っていましたが、今思うとまずは6時間を目指すくらいで十分です。すぐ8時間眠れるようになるので、ゆっくり焦らず、赤ちゃんのペースで進めてあげましょう。
泣いたらとにかくあやそう!
ミルクを抜くこと自体は、ネントレではありません。
なので、ミルクが欲しい本気泣きのときは、どんな手を使ってでも、とにかくあやして落ち着かせることが大事。
(元保育士)
「夜は眠る時間で、もうミルクは飲まないんだよ」ということを教えてあげましょう。腕の中で眠ってしまっても良いです。
泣いた赤ちゃんをあやす手順
赤ちゃんが空腹に耐えられなくなった場合に、私たちはあやす手順を決めていました。2〜3分試して、泣き止まなかったら次、という感じですね。
- 声かけをする(「大丈夫よ」と繰り返す)
- お腹をトントンする
- 抱っこしてあやす(歩かず左右に揺れる程度)
- 抱っこして部屋を歩き回る
- 抱っこ紐で寝かしつける
- おしゃぶりを吸わせる
10週目前後で声かけとお腹トントンが役に立ったことはほとんどありません(笑)「泣いてもすぐには抱っこしないよ」というメッセージの意味で使っていました。
やはり、泣いているのを落ち着かせるには、抱っこが一番。
うちの子の場合は、歩く振動が心地よいのか、抱っこして部屋を歩く+小声でささやき続けると落ち着きました。
赤ちゃんによって落ち着く方法は違うと思うので、ミルクの時間を伸ばすときは、とにかく泣き止ませることを第一に考えて、あれこれ手を尽くしましょう。
(元保育士)
何をしても泣き止まないときに、はじめてミルクをあげてください。
中途半端な時間に耐えられなくなったら、ミルクの量はどうする?
中途半端な時間帯に赤ちゃんが耐えられなくなったときは、4時間までなら半量を、4時間を超えていれば全量をあげてください。
たとえば、23時にラストミルクで、午前3時に耐えられなくなってしまった場合は半量をあげます(160mlなら80ml)。午前5時に耐えられなくて泣いてしまった場合は全量をあげます(160mlなら160ml)。
もし半量でも満足しなかったら(もっとくれと泣いたら)、もう半量をあげましょう。
決まった時間に起きる場合は原因を考える
赤ちゃんが決まった時間に起きる場合は、何か原因があるのかもしれません。
うちの場合は、
- 2時に朝刊のバイクが家の前を走る
- 5時前に隣家の明かりがつく
このふたつが原因で、1ヶ月目は3時と5時に必ず起きていました。
刺激があった直後ではなく、30分〜1時間後くらいに目を覚ましていた気がします。
原因に気がつくと簡単なことですが、少し時差があるので、当時はなぜだろう?と思っていました。
シャッターを閉めて音や明かりを遮断することで、決まった時間に起きることはなくなりました。「必ずこの時間に起きる」ということがあれば、原因を探ってみるのもひとつの手だと思います。
泣くことなく朝まで眠れたらネントレ成功
ミルクの間隔をあけていき、朝まで眠れたらネントレ成功です。
(元保育士)
これまで説明してきた方法で、私たちの場合は10週でネントレに成功しました!
セルフねんねができていれば、夜中にもし泣いてしまっても、5分ほどの様子見で再入眠していくことが多いです。
泣いても少しだけ様子を見て、耐えられなさそうであればあやしてあげましょう。
みんなはどのくらいでネントレに成功している?
生後すぐからネントレ&セルフねんねを意識していくと、12週くらいでできる子が多いみたいです。
12週=「魔の3ヶ月」と言われますが、ネントレができていれば、夜ぐっすり眠ってくれる&セルフねんねで寝かしつけ不要なので、そこまで育児が大変ではありません。
(在宅ワーカー)
夜泣きがないので、僕たちも7〜8時間ほどぐっすり眠れます。寝不足がないことで、昼間に楽しく赤ちゃんと遊ぶこともできてみんなハッピーです。
4ヶ月あたりになると、昼寝の質も大事になってきます。
ネントレで眠りの習慣をつけておくと、昼も部屋を暗くしてスリーパーを着せるだけで、ぐっすり眠ってくれます。しっかり昼寝ができると、日中ぐずることが減り、機嫌よく過ごすことができます。
執筆時点で、私たちの赤ちゃんは5ヶ月目になっています。声もだんだん大きくなってきて、意思表示もはっきりするようになってきました。この頃からネントレを始めるのは、小さい時期に始めるよりも大変と思うので、私たちなら心が折れていたかもしれません。そうした意味で、小さいときに頑張ってよかったと思っています。
ネントレは大変ですが、親にとっても、赤ちゃんにとってもメリットばかりです。
何時間も抱っこで寝かしつける必要はないですし、赤ちゃんだって腕の中よりベッドで眠る方が疲れが取れます。
(元保育士)
育児は親の自己犠牲ではありません。親が人生を楽しむことで、子どもも人生の楽しみ方を知っていきます。
ゆっくり焦らず赤ちゃんのペースをみながら、自分と子どものために、ぜひネントレにチャレンジしてみてください。