ネントレを成功させるには、ミルクのタイミングもとても大事。赤ちゃんのリズムをつけてあげることで、朝に起きて夜にぐっすり寝ることができるようになります。
(元保育士)
10週でネントレが成功するまで、ミルクの時間や量は試行錯誤でした!3ヶ月の今は夜泣きもなく、朝まで一人でぐっすり眠ってくれています。
ここではそんな私たちの、生後一ヶ月のネントレのミルク量・回数・スケジュールについてまとめました。
私たちの子は少し早産で、2600gほどで生まれました。ミルク量や回数はあくまで目安です。その子の体重や月齢に合わせて、無理のないペースで授乳してあげましょう!
生後1〜2週目(8日〜14日)のネントレスケジュール【ミルク8回:80ml】
6時 | カーテンを開ける→起床→ミルク |
9時 | ミルク |
12時 | ミルク |
15時 | ミルク |
18時 | 沐浴→ミルク→暗くした部屋で入眠 |
21時 | ミルク |
0時 | ミルク |
3時 | ミルク |
ミルクの時間はぴったりにこだわらず、30分ほど前後しても構いません。
たいていのネントレ本に書いてありますが、ネントレは赤ちゃんが生後3ヶ月&体重約5kg以上から始めることが推奨されています。
なのでこの時期は、赤ちゃんが無理をせずできる2つのことから始めていきます。
- 朝と夜の区別をつける
- 夜の睡眠前のローテーションを作る
この2つです。
1.朝と夜の区別をつける
朝と夜の区別をつけるのは簡単です。
夜は寝室を真っ暗にして寝かせ、朝になるとカーテンを開けて部屋を明るくして起こす。これだけでOK。
(元保育士)
朝6時の時点でぐっすり眠っていても起こします。
人間は陽の光を浴びると体内時計がリセットされます。新生児期から朝日(カーテン越し)を浴びせることで、朝と夜があることを脳に気づいてもらいます。
(元保育士)
このとき、おはようやおやすみなどの声かけも一緒にしてあげると、コミュニケーションが取れて赤ちゃんが安心します!
また、夜の睡眠前にブルーライト(テレビの光や電灯の白い光)を見ると脳が覚醒してしまうので、日没後は部屋を暗めにすることがおすすめ。ブルーライトを避けることで、夜は落ち着いて眠りやすくなります。
2.睡眠前のルーティンを作る
夜の睡眠前のルーティンを作ることも、生後1週間から始めることができます。
私たちは、「沐浴→ミルク→入眠」という夜のルーティンを作っていました。沐浴でスッキリして、ミルクでお腹が膨れるので、グッと眠ってくれやすい気がします。
このルーティンは3ヶ月になった時点でもずっと続けています!
沐浴の時間は各家庭に合った時間でOK。うちの場合は18時にしていましたが、3ヶ月から22時がラストミルクになったので、22時前が沐浴になりました。
(元保育士)
「沐浴→ミルク→入眠」このルーティンさえ作っておけば、何時がラストのミルクになっても大丈夫です。
生後2〜3週目(14日〜21日)のネントレスケジュール【ミルク7回80ml〜120ml】
7時 | カーテンを開ける→起床→ミルク |
11時 | ミルク |
15時 | ミルク |
18時 | 沐浴→ミルク→暗くした部屋で入眠 |
21時 | ミルク |
0時 | ミルク |
3時 | ミルク |
朝9時の授乳がなくなり、3時〜15時の時間帯を4時間あけることで、8回→7回にミルク回数が減りました。
体重が4kgあたりになると、ミルクの量を120ml飲めるようになります。そうなれば、ミルクの間隔が4時間あいても、お腹が空いたといって泣くことが少なくなってきます。
このあたりから、4時間間隔の授乳リズムをつけていきます。
- 朝と夜の区別をつける
- 夜の睡眠前のローテーションを作る
- ミルクの間隔を少しずつあけていく
ミルクの間隔を空けていくことは、長時間睡眠にとって大事なこと。少しずつで良いので、ミルクを飲まずに寝られる時間を伸ばしていきましょう。
ただし無理はせず、赤ちゃんのペースをゆっくりと見守ることも大切です。
母乳はお腹が空くのが早い?
母乳よりも粉ミルクの方が腹持ちが良いというエビデンスはないようですが、体感的には母乳の方が早く泣きます。
(元保育士)
この頃は母乳との混合でしたが、母乳は赤ちゃんのお腹の空きが早い気がしたので、15時・18時の3時間間隔のときにあげていました。
腹持ちの良い(と思う)粉ミルクは、しっかりと寝てほしい夜の時間帯にあげるようにします。気持ちの問題かもしれませんが、育児が少しでも楽になるなら思い込みも利用した方が良いです(笑)。
うちの子の場合ですが、「和光堂はいはい」の腹持ちが良い気がしたので、夜は「はいはい」をあげて、朝や昼は「すこやか」や「E赤ちゃん」をあげていました。その子なりの腹持ちの良さそうな粉ミルクを探してみるのもアリです。
赤ちゃんの腹持ちを良くする確実な方法
腹持ちを良くするために確実な方法は、飲む量を増やすこと。
寝る前のミルクや夜中のミルクだけ10ml増やしてみると、腹持ちが良くなり長く寝てくれます。ミルクは1回ではなく1日の総量で考えるので、4kg前後だと120ml×7回=840ml。これを、超えなければあげすぎにはなりません。どこかのミルクを115mlや110mlに減らすと、夜の分を増やすことができます。
あるいは、赤ちゃんが吐き戻しせず、飲んでいる時もしんどそうでなければ、夜だけ多めでも良いでしょう。
(元保育士)
赤ちゃんの月齢と体重と成長曲線、それから飲んでいる時の様子を注意して見ます。問題なければ毎回同じ量にこだわらなくてもOK。柔軟に授乳してあげましょう!
生後3〜4週目(21日〜28日)のネントレスケジュール【ミルク6回:120ml】
7時 | カーテンを開ける→起床→ミルク |
11時 | ミルク |
15時 | ミルク |
19時 | 沐浴→ミルク→暗くした部屋で入眠 |
23時 | ミルク |
3時 | ミルク |
21時のミルクをなくして、すべての間隔を4時間にします。
(元保育士)
このスケジュールは、12週前後で午前3時がなくなるまで同じです。なので4週で終わらせる必要はありません。12週を目安に時間をかけてもOKです。
- 朝と夜の区別をつける
- 夜の睡眠前のローテーションを作る
- 4時間間隔の授乳リズムをつける
このときが一番大変で、4時間あいても泣かずに待てたのは28日目になってからでした!
120mlを安定して飲めるようになると、ミルクの回数は6回になります。6回になると4時間あけないといけないので、どうしてもお腹が空いて泣いてしまう時があるんですね。
お腹が空いて泣いた場合の対処法
お腹が空いて泣いた場合、対処法は二つあります。
- あやす(おしゃぶりをつける)
- 次の時間までの分ミルクをあげる
たいていの場合、あやすことで泣きはおさまります。ただし長時間の抱っこはせず、基本的にはお腹をトントンしたり、声をかけたり、おしゃぶりをあげる程度にしましょう(セルフねんねの考え方)。
それでも泣きやまない「ギャン泣き」のときは、1時間あたりのミルク量を、残り時間にかけた分のミルクをあげます。
たとえば、11時に120mlを飲ませて、2時間後の13時に泣いてしまった。次のミルク時間(15時)まで2時間ある。このような場合は、13時に120mlの半分である60mlをあげます。同じように、14時に泣いてしまった場合は30mlをあげます。
(元保育士)
これで安心して寝てくれる場合も多いです。次のミルク時間もいつも通りの量をあげます。
ただ、14時すぎに泣いた場合は、赤ちゃんの様子次第で全量(120ml)あげることもあります。
授乳リズムを付けるのは焦らなくてもOK!
これは実体験ですが、生後1ヶ月で4時間のリズムをつけることができても、夜通し寝る(午前3時のミルクを抜く)までには、まだ期間があります。
早くできすぎてもメリットが少ないので、ミルクスケジュールは臨機応変に、3ヶ月までにできたらいいや〜くらいの気持ちで十分です。
正直に言って、このあたりの調整は本当に大変ですが、赤ちゃんは1週間1週間確実に成長してくれています。時間や量にこだわりすぎず、肩の力を抜いて、長い目でネントレに取り組みましょう。生後12週あたりから、本当に楽になってきます。
ミルクスケジュールは飲む量で進めよう!
ミルクのスケジュールは、早く進めすぎると赤ちゃんの負担になります。
(元保育士)
4時間あけるのは120mlを毎回飲めるようになってから、7時間あけるのは160ml飲めるようになってからにしましょう。それでも全然遅くありません。
赤ちゃんの中には、生後すぐから7時間睡眠や10時間睡眠ができたりする子もいます。
まれな例なので、長時間睡眠をしたことがない場合は、無理に長時間寝かせようとせず、月齢とミルク量を見ながら、ミルクのスケジュールを進めてみてください。
2ヶ月目のネントレスケジュールはこちら▽