赤ちゃんは2〜3ヶ月から、ものごとを分析する能力が身につき、4〜5ヶ月から自分の名前を認識できます。
(元保育士)
ただし言語習得には個人差があり、多くの言葉に触れれば触れるほど、言葉を覚えたり話したりするのは早いと言われています。
でも、どんなふうに声掛けをしたら良いのか、何を話せば良いのか迷いますよね。
ここではそんな方に向けて、赤ちゃんへのおすすめ声掛けをまとめました。
赤ちゃんへの声掛け
1.名前を入れる
会話に名前を入れることは、赤ちゃんが自分の名前を認識するためにとても重要です。
自分の名前を認識することで、ほかの人や物にも名前があることを認識することができます。
名前を入れる声掛けは簡単で、行為の先に名前を入れるだけ。
- 〇〇ちゃん、おはよう
- 〇〇ちゃん、お着替えしようね
- 〇〇ちゃん、ミルク飲もうね
どんなことでも良いので、積極的に名前を入れてみてください。
2.体のパーツ(名詞)を会話に入れる
3ヶ月くらいになると、赤ちゃんは自分の手を空中に伸ばし、ジッと見つめるようになります。
(元保育士)
何も持たない赤ちゃんにとって、自分の体はとても興味深い対象でもあるんですね。
赤ちゃんの体のパーツを口にだすことによって、身近なものから理解していくことができます。
- それは手だね
- 手を伸ばしているんだね
- 手でつかんでいるんだね
- 口からよだれが出たね
- 口を拭くよ
- 口がかわいいね
- 足をさわるよ
- 足を動かすよ
- 足をマッサージしようね
当たり前のようにも思えますが、日常会話では意外と主語を省いて、動詞を言ったりしてします。
伸ばしているんだね。つかんだね。出たね。拭くよ。かわいいね。面白いね。
動詞や形容詞は、概念的であったり、抽象的であったりして、赤ちゃんにとっては言葉と結びつけにくいもの。
一番分かりやすいのは「手」や「口」「ママ」「パパ」といった名詞です。
赤ちゃんの体のパーツはすべて名詞なので、お世話をするときに、体のパーツを声に出すことで、赤ちゃんが分かりやすい声掛けをすることができます。
3.色を取り入れる
色を取り入れるのもおすすめです。
- 空が青いね
- 赤い花だね
- 葉っぱの緑がいっぱいだね
家の中では、果物や野菜にいろいろな色があります。
散歩に行けば、自然の色がたくさんあるので、目についた色を声に出してあげましょう。
同じものを見て、色を言えば良いだけなので、簡単に取り入れることができます。
3.数字を取り入れる
赤ちゃんへの声かけには、数字も積極的に取り入れてみましょう。
- 1回おうたを歌おうね
- 2回おでこを触るよ
- 3回だけ高い高いしようね
- お風呂で10数えてあがろうね
数字を理解するのはまだまだ先ですが、早くから会話の中で使っても構いません。
お風呂やお歌で数字を取り入れても良いですね。
4.どっちが良いか聞く
赤ちゃんにおもちゃをあげるときなどは、声掛けをするチャンスです。
「おもちゃだよ」と声をかけるのも良いですが、最近の幼児教育では、赤ちゃんに選ばせてあげるのが良いとされています。
- お人形とラトルのおもちゃ、どっちで遊ぶ?
- 赤い服と青い服、どっちを着る?
選ばせてあげるときは、選択肢のものを赤ちゃんの手が届くところで見せましょう。
声かけで赤ちゃんとコミュニケーションを取ろう!
声かけは、赤ちゃんと心を通わせるうえで大切なコミュニケーションです。
名詞や色、数字など、少し意識するだけで、いろいろな声かけをすることができます。
ここで紹介した声かけも参考に、たくさん赤ちゃんに話しかけてあげてください。